タイトルもないようなくだらない話②

なんだかんだ学生の趣味でやってた頃も含めると10年以上音楽のお仕事させて頂いてて、その間に色々と考え方も変わった。

生まれついての陰キャなので自分に寄り添ってくれるような暗いけど一生懸命な音楽が好き。オシャレなシティポップとか明るくて元気なのも聞いても、やっぱり暗くて一生懸命なの聴くと安心感がある。

暗い音楽っていうのはどうしてもマジョリティになりにくいから、6jomaProject(ろくじょうまぷろじぇくと)という暗い音楽ばかり扱うレーベルを作った時「六畳間に入りきるだけの人数しかわかる人がいないかもだけど、そういう人たちにとって最高の居場所を作ろう」と、この名前にした。この名前とこんなに長い付き合いになるとは思っていなかった。

今でも頑張ってるダメな人たちの場所を作ろうという気持ちは変わってないけれど、このレーベルを立ち上げた時よりも「わかる人にだけわかればいい」という排他的な気持ちが随分と薄まった。以前長い時間を掛けて”わかる人”に向けて本気で作った作品があって、それはそれで一部の音楽好きな方々から反響をいただいた。嬉しかった。でもその時に「わかる人」にだけ向けていく方法論の限界を痛感してしまった。考えが変わるきっかけはその辺にあったと思う。

僕が一番届けたいのは、毎日真面目に生きてるのに報われなくて学校でつまんなそうにスマホいじってくすぶってるような人で、きっと「わかる人」向けを突き詰めていってもいつまでも届かない。そんな人は暗くて怖いライブハウスになんて行かないし、音楽理論なんて興味がないから。少なくとも高校ぐらいまでの僕はそうだった。

そういう人がたまたまネットとかラジオとかで僕が関わった曲を聞いて、感覚的に気に入ってとりあえず明日も頑張ろうって思ってくれたら色々と報われる。今はその為に音楽やってるんだろうなぁと思う。

だからわかる人しかわからないのを作るのは僕にとって不正解だと思うようになった。音楽に限らず何かを作るのなら伝わらなきゃ意味がない。

ずっとヒットチャートの上位の音楽を馬鹿にして聴きもしなかったけど改めて聴くようになった。よく聴くと全部が全部ではないものの、コード展開やメロディの美しさ、アレンジのこだわりがすごくて、プロの人たちは戦ってるんだってよくわかった。わかってなかった自分が恥ずかしい。

今はわかりやすさとこだわりの両立をどうするかばっかり考えてる。10年前の僕にこの考えを説明しても”そんなのロックじゃねぇ!!”とか言って怒るかもしれない。

tipは最近以前より少しだけ多くの人に見てもらえることが増えた。これはとても嬉しい。どこかでくすぶってる人がtipの曲聞いて自分みたいだなって思ってくれたら最高だ。

うーん、頑張ろう。

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